SOXAI RINGで血糖値は測れる?最新機能と開発の裏側を解説

SOXAI RINGのデバイス画像と、血糖値測定が可能かどうかを問いかけるタイトルのスライド

こんにちは。UpGear運営者のKです。

最近、指輪型のウェアラブルデバイス「スマートリング」が盛り上がっていますね。中でも日本発の「SOXAI RING(ソクサイリング)」に注目している方は多いのではないでしょうか。

特に、健康意識が高い方なら「SOXAI RINGで血糖値が測れるって本当?」という疑問をお持ちかもしれません。私自身、代謝の健康やダイエットには非常に興味があるので、もし指輪だけで血糖値が分かったら最高だなと思っていました。

実は、この「血糖値が測れる」という噂には、少し複雑な背景と、メーカーの壮大な研究開発のストーリーが関係しています。

この記事では、現行モデルの機能的な真実から、過去に発表された研究の内容、そして医学的な観点から見た「血糖コントロールへの活用術」まで、包み隠さずお話しします。

この記事で分かること
  • SOXAI RINGの現行モデルにおける血糖値測定の可否
  • 噂の元となった「HbA1c測定」の研究開発プロジェクトの真相
  • 海外製スマートリング(Ultrahumanなど)との機能比較
  • 測定できなくても血糖管理に役立つ具体的な活用テクニック
目次

SOXAI RINGで血糖値は測定できるか?

「SOXAI RINGで血糖値は測定できるか?」という問いかけが大きく表示されたスライド

まず結論からお伝えすると、2026年現在販売されているSOXAI RING(最新のSOXAI RING 2を含む)には、血糖値を直接測定する機能は搭載されていません。

「えっ、測れないの?」とがっかりされた方もいるかもしれません。しかし、なぜそのような噂が広まったのか、そして現在の技術でどこまで可能なのかを知っておくことは、購入を検討する上で非常に重要です。

スマートリングによる血糖値測定の現実

光学式心拍センサーや温度センサーなど搭載機能の一覧と、グルコース測定機能は含まれていないことの説明

現在、市場に出回っているスマートウォッチやスマートリングのほとんどは、「非侵襲(針を刺さない)」での血糖値測定を実現できていません。

SOXAI RINGに搭載されているセンサー類を見てみましょう。公式サイトの仕様を確認すると、主に以下のものが搭載されています。

センサー種類主な役割血糖値との関係
光学式心拍センサー心拍数、HRV(ストレス)×(直接関係なし)
赤色・赤外線センサー血中酸素レベル(SpO2)×(直接関係なし)
皮膚温度センサー体表温度の変化△(代謝把握に利用)
3D加速度センサー歩数、睡眠、活動量△(運動量の推定)

このように、現時点でのSOXAI RINGは、あくまで「睡眠」「活動量」「体調(ストレス等)」を可視化するデバイスであり、血液中のグルコース濃度を直接測るセンサーは積んでいないんです。

もし、ネット上の広告などで「指輪をつけるだけで血糖値がわかる!」と謳っている数千円の激安商品を見かけたら、それは詐欺まがいの商品である可能性が高いので注意してくださいね。

過去の研究開発とHbA1c測定への挑戦

では、なぜ「SOXAI RING 血糖値」というキーワードでこれほど検索されているのでしょうか?

その理由は、株式会社SOXAIが過去に発表した非常に野心的な研究プロジェクトにあります。

2022年、SOXAIは横浜市の「LIP.横浜トライアル助成金」に採択され、ある技術の開発に着手しました。それが「非侵襲血中糖化ヘモグロビン(HbA1c)濃度モニター」の開発です。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは?

リアルタイムの血糖値ではなく、「過去2〜3ヶ月の平均的な血糖状態」を示す指標です。健康診断で糖尿病のリスク判定に使われる数値ですね。

つまり、SOXAIが目指していたのは、食後の血糖値スパイクをリアルタイムで見る機能(CGMのようなもの)ではなく、「生活習慣病のリスクを日常的にスクリーニングする機能」だったのです。

これは実現すれば革命的なことですが、指輪という極小サイズで、血液中の他の成分ノイズを除去してHbA1cだけを読み取るのは、技術的に「超」がつくほどの難易度です。現行モデルにはまだ実装されていませんが、この「挑戦する姿勢」こそが、多くのユーザーの期待を集めている理由なんですね。
(出典:横浜市『LIP.横浜トライアル助成金 採択事業一覧』

競合UltrahumanやOuraとの比較

スマートフォンとリングの連携イメージ図。海外製リングのCGM連携とSOXAIの指輪単体完結へのこだわりの比較

ここで気になるのが、海外のライバル製品です。「Oura Ring(オーラリング)」やインド発の「Ultrahuman Ring(ウルトラヒューマンリング)」はどうなのでしょうか?

結論から言うと、海外製リングも「単体での血糖値測定」はできません。

しかし、アプローチが少し異なります。特にUltrahuman Ring Airは「メタボリックヘルス(代謝)」に特化しており、Abbott社の「FreeStyleリブレ」などのCGM(持続血糖測定器)とアプリ内で連携する機能を持っています。

  • Ultrahuman / Oura: CGM(腕に刺すセンサー)のデータをアプリに取り込み、リングのデータと重ね合わせて分析できる。
  • SOXAI RING: 現時点ではCGMとの公式連携機能はない。

もし、血糖値管理を含めた健康管理全般を「指輪にするか、Apple Watchのような時計にするか」で悩んでいるなら、こちらのOura RingとApple Watchを徹底比較した記事も、デバイスごとの得意分野を理解するのに役立つはずです。

「ガチで血糖値を管理したいから、腕にセンサーを貼るのも厭わない!」という方は、現時点では海外製に分があるかもしれません。ですが、SOXAIはあくまで「指輪だけで完結する」世界を目指している点が、日本の職人気質を感じさせて私は好きですね。

最新モデルSOXAI RING 2の機能

SOXAI RING 2の画像と、Deep Sensing技術による睡眠ステージ判定やHRV精度の向上についての解説

2025年12月に登場した最新モデル「SOXAI RING 2」についても触れておきましょう。

「2」になって血糖値測定がついたか?というと、残念ながら答えはNOです。しかし、センサー技術は「Deep Sensing™」という名称で大きく進化しました。

実際の充電持ちや着け心地の変化については「SOXAI RING 2のレビュー記事」で詳しく解説していますが、睡眠のステージ判定(浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠)の精度が向上し、心拍変動(HRV)の取得も安定しています。

これにより、睡眠のステージ判定(浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠)の精度が向上し、心拍変動(HRV)の取得も安定しています。血糖値そのものは測れませんが、血糖コントロールの土台となる「身体の状態」をより正確に把握できるようになったと言えます。

旧型1.1との違いと測定精度の進化

これから購入を考えている方の中には、「安くなっている旧型(1.0や1.1)でもいいのかな?」と迷う方もいるでしょう。

個人的には、予算が許すなら間違いなく最新の「2」をおすすめします。

理由は、センサー精度の向上もさることながら、「サイズ規格の変更」が大きいからです。「2」はより日本人の指にフィットしやすい新規格になっています。長く着け続けるものだからこそ、装着感とデータの正確性は直結しますよ。

SOXAI RINGを活用した血糖値管理の極意

「SOXAI RINGを活用した血糖値管理の極意」というセクションタイトルスライド

「直接測れないなら意味がないじゃん…」

そう思うのはまだ早いです!実は、医学的なメカニズムを考えると、SOXAI RINGが得意とする「睡眠」や「ストレス」の管理は、遠回りのようでいて最強の血糖値対策になるんです。

SOXAI RINGのデータを活用して、体調管理の具体的な方法をご紹介します。

睡眠の質を改善してインスリン抵抗性を防ぐ

睡眠不足がインスリンの効きを悪化させ、血糖値を上昇させるメカニズムのフローチャート

実は「睡眠不足」は、血糖値を上げる大きな要因なんです。

寝不足が続くと、血糖値を下げるホルモンである「インスリン」の効きが悪くなる(インスリン抵抗性)ことが分かっています。たった一晩の徹夜でも、翌日のインスリン感受性が下がると言われているほど。

SOXAI RINGは睡眠トラッキングの精度が非常に高いです。もともと「スマートウォッチが寝る時に邪魔で痛い」と感じていた方にとって、指輪型での計測はストレスフリーで続けやすいという大きなメリットがあります。

「昨日は睡眠スコアが低かったな」と分かれば、「今日のランチは炭水化物を少し減らそう」とか「夕食後のデザートは控えよう」といった対策が打てます。

【活用のコツ】

「睡眠負債」のグラフを見て、赤信号が出ていたら「今は太りやすい(血糖値が上がりやすい)状態だ」と認識して食事を調整する。

ストレス計測機能で高血糖リスクを可視化

ストレスを感じることでコルチゾールが分泌され、食事をしていなくても血糖値が上昇する仕組みの解説

もう一つの敵が「ストレス」です。

人はストレスを感じると「コルチゾール」というホルモンを分泌します。このコルチゾール、なんと血糖値を上昇させる働きがあるんです。食事をしていなくても、イライラするだけで血糖値が上がる可能性があるなんて怖いですよね。

SOXAI RINGは心拍変動(HRV)から自律神経の状態を分析し、ストレスレベルを可視化してくれます。

アプリで「ストレスレベルが高い」と表示されたら、チョコを食べるのではなく(笑)、深呼吸をしたり、少し散歩をしてリラックスすることを心がける。これだけでも、無駄な血糖上昇を防ぐことができます。

実際の使用感やバッテリーに関する評判

毎日着けるものなので、使い勝手も重要ですよね。

バッテリー持ちは世界最高水準です。最新のSOXAI RING 2では、公式発表で最大14日間という驚異的な持続時間を実現しています。

また、SOXAI RING 2では、シチズン時計の表面硬化技術「デュラテクト(DURATECT)」が採用されました。これにより耐傷性能が飛躍的に向上し、日常生活でガシガシ使っても美しい輝きが保たれるようになっています。

日本人の指に合うサイズ選びのポイント

指にサイジングキットのリングを装着しているイラスト。24時間の試着やむくみ確認の重要性について

海外製リングを使っていて一番困るのが「サイズ感」です。欧米人の指は円形に近いことが多いですが、日本人は関節が太かったり、指の付け根が楕円だったりと個人差があります。

SOXAIは日本企業だけあって、この辺りの設計が絶妙だと感じます。

【注意】

購入前には必ず「サイジングキット」を取り寄せてください。朝と夜で指のむくみ具合が変わるので、最低でも24時間はプラスチックのサンプルを着けて生活してみることを強くおすすめします!

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まとめ:SOXAI RINGと血糖値の未来

ピンクゴールドのSOXAI RINGの画像。「健康の土台を作るパートナー」というキャッチコピー

最後にまとめます。

現状のSOXAI RINGは「血糖値測定デバイス」ではありません。しかし、血糖値を乱す根本原因である「睡眠不足」「ストレス」「運動不足」を管理するための最強のパートナーであることは間違いありません。

そして、SOXAI社は「HbA1c測定」という高い目標を掲げている稀有なメーカーです。私たちがSOXAI RINGを使ってデータを蓄積することが、もしかすると将来的な技術ブレイクスルーにつながるかもしれません。

「自分の健康を自分でコントロールしたい」

そう考える方にとって、SOXAI RINGは今すぐ手に入れる価値のあるデバイスだと思います。まずは自分の「睡眠」と「ストレス」を知ることから、血糖コントロールを始めてみませんか?

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